知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

ズボン降ろすと尿が付着しますよの話

 女性と違って男性トイレはずらりと並んだ排尿の便器に向かって立ったまま並んで排尿しますから隣人の排尿行動が見るともなしに見えてしまいます。普通気にならない日常の風景なのですが、最近見かけるのが、子供のようにズボンを下げての排尿姿です。スポーツなどで排尿口のない下着を着用している場合もあるのでしょうが、スーツ姿の方がベルトを外しズボンをちょっと下げて排尿しているのを見るとうまく出来ているのかなと言う疑問が湧いてきます。昔から「立ションベン」と言って、男性は立ったまま排尿する事が普通の行動となっていますが、幼児の時は、ズボンごと膝まで下げていわゆる「あさがお」に向けて排尿します。ところが大人は、膝まで下げるわけではありませんから、自分の排尿口より衣類は下にある事になりますから、衣類より前に排尿口が出ていないと、最後の方のぽたぽたが衣類にかかる率が非常に高くなると思うのです。若い時は切れのいい排尿も可能ですから、ぽたぽたなんてないと言われればそうなのでしょうが、排出の勢いと切れは、筋肉の俊敏な収縮能力でもあり、いつでもそんなにスパッと出せて止まるとは言えません。現実に男性便器の前で最後の数滴を振り落としている姿は普通に見られます。確かに、現代では家庭でも西洋式便器が主流ですから、女性と同じ手法で排尿する事が普通です。駅や公衆トイレで並んで男性用小便器に立つことの方が少なくなっていますので、慣れていないと言えばそれも理解できます。ただ心配なのは、衣類に尿が付着するリスクが高まるという事です。よく便器にもう一歩前に進んでくださいと言う張り紙があったりするのは、排尿口が便器の内側圏内まで入っていないと最後の方の勢いがなくなった尿が便器の外に落ちてしまうからです。よく駅の男性用小便器をみると便器の床周りにはおこぼれした尿が吹きこぼれの如く広がっていて、靴で踏みたくなくて立ち位置が引けてしまうという事があります。結果として、さらに床の小便禍は広がっていくと言う悪循環におこたるのですが、男性の排尿口は案外長いようでそうでもなく、野原の立ションベンには向いていますが、便器と言う容器に適切にこぼさないで収納すると言う機能はとても低いのです。勃起と言う状態ではない普通の時の排尿器は、便器にかなり近づかないと排尿口の先端が、便器下部の受け皿の内側に届かないという事は普通です。それは西洋式でも同じで座り方が悪いと便器前方に飛んだ排尿がしぶきとなって便座にかかり便座の裏が汚れる原因にもなるのです。単純な言い方をすれば、四足の動物で言うと雄の排尿口は下向きになりますが仮に座らせると斜め上向きになります。人間はその修正としての排尿行動をすればいいのですが、無頓着な人がいれば便器は汚れることになります。ですから、清掃する人は大変なのです。なるべく排尿に集中させようと男性便器の中に的当てシールを張ったりして尿の横跳び跳ね返りを便器内に収めようと言う試みは続けられていますが、身長の違いや排尿口の違いがあって男性の排尿は便器の中に上手く収まらないと言うのが現状だと思うのです。つまり、男性の排尿口から出る尿は、腰の位置から地上に着くまでの直線的な放物線だけでなく、二股になったり、横に向いたり、下に向かったりと様々な方向に本人の意志とは関わらず出てきてしまう事が多く見られるから、便器を汚すのです。そんな、排尿口ですから、勢いよく出ているときでも、ホースで水を撒くときの如く、下に垂れたり、終わりの頃には、勢いがなくなりぽたぽたしたり、力むたびにちょっとづつ飛ばしたりするので、排尿口の下に、下着やズボンがまとまっていればしずくが落ちて付着してしまいます。本人は気が付かない程度ですが、意外と匂ったりすることがあります。