知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

足跡は残らないの話

 アルバムと言えば、足跡と言えるほど、足跡に心寄せる人は沢山います。でも、その足跡を見つける人も、探そうとする人さえもいないと言う事に気がついていません。くっきりと残った雪の足跡だって新雪に消えていきます。砂浜だって、土だって、枯れ葉の上でも、たんぽぽの道でも、みんな消えて探すことさえ出来ないのが、人の足跡です。何故なら、探すことが困難なぐらい人は繰り返し同じところを歩いているからです。時間が経過しても、地層が重なるように踏みしめながら同じところを歩いています。さっき歩いた足跡の上に、もう自分の足がのっかっているのです。若いときは僕らの足跡に憧れ、年取れば私の足跡を残してみたいと思いつく。でも、沢山の写真さえもが消滅しているように、形の見えない足跡など、本人たちさせも見つけること無く埋もれていくのです。

 誰の足跡も、残りはしません。だから、自分の歩きたいところを歩けば良いのです。自分を大切に、可愛がって、不利なときはさっさと逃げて、決して戦う事にこだわらず、自分が歩きたいところを歩けば良いのです。どっちへ行っても、足跡などないし、のこりゃしないのですから。