知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

朝鮮半島に戻りたい遺臣たちの日本の話

   朝鮮半島の情勢はいつも日本では困ったものだと言う評価で言われるのは、又同じことを繰り返しているとしか思っていないからだと思うのです。20年も前なら、閣僚が神社参拝しても、自衛隊のちょっとした動向でも軍国主義の復活と中国と一緒になって非難していましたが、大国になった中国が大きく変わると冊封体制にある朝鮮半島も大きく変わりました。過去に日本を非難したような内容はなくなって、「謝罪」「謝れ」ばかりが強調されています。今も昔も中国の影響下にある朝鮮半島では、経済的に向上するにつれ内容は変化してきましたが、日本にとっては隣国とはいえ友好国ではありません。日本にとっての隣国とは、実は多くて、北にロシア、東にアメリカ、カナダ、メキシコ、チリ、南にフィリッピン、西に中国(台湾を含む)、韓国という事になり、最も近い隣国は、ロシアでありますが交流が多いのは韓国という事になります。距離的に一番遠いアメリカとは軍事同盟によって日本は、家来となっていますから隣国と言うより隷属国であるとも言えます。海が外堀となっていた日本は、アメリカにしか外国の侵略を受けていないことから、意外と安易に、隣国なのだから仲よくした方がいいと言う言い方で、韓国と友好国として付き合おうという事が多数だと思うのですが、世界史で言えば隣国だから、戦争が繰り返されてきたと言うのが普通です。キリスト教で言う隣人愛に満たされた国も隣国に攻め入りますし、儒教の王は徳の為に隣国と争う事を否定しません。敵対視もライバル視も侵攻も隣国だから出来るとも言えます。今日のように空軍が発達していない時代には、陸軍の軍隊が他国を通って攻め込むことなど原則ありませんでしたから先ず隣国から始まって侵攻すると言うのが常識でした。ですから、陸続きの国は常に国境防衛と言うのは重要な施策であると同時に、隣国の脅威は、世界的に繰り返されてきたことであり今も世界の各地で頻発している軍事事案です。日米の安保も中国・ロシアという隣人の脅威を前提としていますし外圧や敵国視を誇張して危機感を煽り続けることで、日本の軍備も整えられて世界に冠たる装備をしています。その意味では、隣国との脅威と仲良くするは利益を生み出す都合のいい言い訳でもあるのです。隣国との利益関係がある人にとっては、緊張と言う軍事的武器の売買でも、仲良くと言う貿易でも、金儲けをしたいだけで、その時の情勢でどちらでも選ぶだけの事です。そんな隣国関係において、日本と朝鮮半島はちょっと違った関係が古代から続いていたと言えます。植民地時代の戦前には、啓蒙と言う言葉があって、先進国は後進国を教え導く使命がある事に正論を見出していた人も多くいます。だから、日本は侵略したのではなく、封建的・前近代的儒教に侵された国・両班の国を解放し人々を悪政から救ったと言う意識の人が少なからず存在します。特に明治維新で独立を獲得した日本の過剰な自信は、朝鮮半島に帰りたい古代の血が大いに騒いだものだったと思われるのです。先史時代から日本には、朝鮮半島を通じて様々な人々が流れ込んでいます、特に、朝鮮半島で、戦争が起きるたびに負けた部族が一族郎党を引き連れて移り住んでいます。そして、彼らは部族再興を願って朝鮮半島に帰る事を夢見て、蓄財し反撃の為に日本においては従順な態度を示すのです。そうです。移住者は、文化的にも、戦争道具においても、組織的にも、日本より優れていたのに、日本占領は考えないのです。それは、日本を乗っ取って建国などすると、勝った朝鮮半島の部族が絶滅を目指して攻めてくる可能性があるからです。そんな緊張感が生まれない様に、落人のように日本で力を蓄えて再び朝鮮半島の支配を目指そうとするのです。それに都合のいいのは、王様気取りの田舎の天皇は、新しく持ち込んだ武具の製法や文化などを利用して自分の権威が高まると喜んでいます。祭り上げておけば自分たちが攻撃される心配もないので、朝鮮半島へ反撃すべき準備ができるまで朝鮮半島の連中と呼応しながら日本を利用していたのです。しかし、凄まじい朝鮮半島の権力争いから離れた引退状態の生活をしていると現役復帰は困難で、いつかは帰る遠い地になっていくのです。だから、その末裔たちはぼんやりと朝鮮半島へ攻め込もうとするのです。日本に土着しても朝鮮半島は遺臣の末裔にとっては目指すべき先祖の地でもあるのです。