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知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

土人と言った警官の我慢の話

    沖縄の基地問題に政府の警備員として派遣された大阪府の警官が、沖縄の人に向かって土人と言ったと言うことです。「土人」は、差別用語として、差別意識として問題なのですが、私は違う視点から、関係者の厳罰が必要だと思っています。それは、土人という意味さえ分かっていないと思う若い警官には「無知」という言葉ですみますが、職務としての業務や立場が理解されていないことは無知ではすまされません。警官というのは逮捕という人を拘束できる権限を持っているのですが、その根源となる権力が有って成り立っているのであって、自分が偉いからでは無いことの理解です。つまり、権力の先端にいる事は事実ですが、自分が偉くなったつもりでいたなら警官という職業には適さない人だとしか言いようがありません。関西では、過去から部落差別問題などがあり、公務員への研修としても差別とは何かについて相当の蓄積があるはずです。なのに、「部落」という言葉が「土人」と言葉が変わっただけのような事さえ理解出来ない人が権力の先端にいる事は大変危険です。差別や差別意識は、個々の事例から応用的に理解出来なければ、自覚しないままに相手を傷つける行為ですから、研修の事例から何を学ぶかが身に浸みていないのです。差別や差別意識は、無知が引き起こすことは実証されていて、学習の機会が一番大切である事も実証されています。少なくとも、いじめを含めた学習や研修の中で、差別や差別意識は「無知」によって生まれ、無意識に相手を攻撃する手段になって仕舞うと云う事は頭の中では理解しているはずです。そしてこの警官も、勤務外には沖縄の街に出かけ、食事をし人とも接して自分たちと同じ人間と言う事を感じていたはずです。なのに「土人が」と言ったり、また他の警官は「シナ人が」と言ったりしているというのです。それを上司である大阪府の松井知事は「現場では相手からも散々言われる職務をしているのだから、本人達をたたきまくるのではなく、一生懸命やっているのを認めよう」と反省は必要だが責めるべきでは無いと本人をねぎらう発言をしています。私は、差別発言の前に、知事は上司として、職業人の心構えを話すべきだし、心構えなしに送り出したことを謝罪すべきだと思うのです。でなければ大阪の公務員意識改革は、トカゲのしっぽ切りだったのかとしか言えなくなってしまいます。

 民間の会社員は、相手にどれだけ罵倒され、辛い憤りを感じても、会社のためにただ耐えて我慢していると言う事はいくらでもあります。理由も分からないような理不尽な攻撃にもひたすら会社の為に我慢しています。この度の大阪からの派遣は、事前に分かっていたことですし自分たちがどんな状況の中で業務を行うのかも事前に学習できたはずです。沖縄の人達では無く、事案に反対している人からは敵の手先としか自分たちが見られないことも、どういう情勢なのかも学習しているはずです。だからこそ警官は、国家のためにどんな挑発にも負けずに我慢するのが基本と教わったはずです。警官は、職務として給料を貰って命令でそこにいるだけの職業人です。しかし、現地で反対している人は自腹で生活を掛けて願いを掛けて闘っている住民です。現地で根性を据えてて闘っている人に接するのですから、警官は恐怖も不安も興奮も最高に高まるのは当然です。だからこそ、職務として我慢の出来ない警官や挑発に乗ってしまう警官など不要なのです。もしこれが国と国が関わるような警護だったらたった一人の警官の暴言・暴走が戦争になることだってあるのです。現に過去の戦争では一発の銃声から戦争が始まったこともあるのです。人間として我慢している沖縄の人に比べたら、大阪府警という看板を背負いながら短期間職務として勤務時間しか対峙しない警官が、じっと我慢できないというのは未熟者そのものです。海上保安庁が中国・韓国・ロシアと接しながらじっと我慢しながら国を守っているのからすれば意識が低すぎます。警護や警備は、我慢が基本にあるぐらい理解させて派遣すべきで、そんなことも出来ない職員を派遣した関係者も処罰されるべきだと思います。