知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

悪人が一人いると集団はまとまるの話し

  グループをまとめるとき、一番単純なのは、悪人が一人いると楽だと言うことです。何故か敵がはっきりすると様々な意見も、あいつが憎いでまとまります。つまり、集団の意見を取りあえず集中しなければならないときは、標的を一つに出来れば集中させることが出来ます。特に、優秀なリーダーのいないドングリの背比べなんて集団は、あいつが悪いと言う方が結集しやすくなります。なぜなら一人一人の意志を確認して一人一人を大事にするなんてことをしていたら、小党乱立みたいな状態になるからです。例えワンマンと言われても悪役になりきれば、みんなでワンマンだと文句を言いながら従っていくという場合もあります。反対に誰かを悪役に仕立てれば、みんなで苛めることでも、まとまります。つまり、人間社会では、一匹狼などと言うようにグループに属しないことは余程強くないと出来ません。一匹羊なんてとても生きてはいけそうありません。しかも管理する側から見れば、バラバラな一人一人を管理するより、グループを管理する方が便利である事が分かります。だから、どこへ行ってもグループでまとまり、集団で行動できる人間が求められるのです。そしてグループをまとめる手段として悪役を敢えて作り出すことがあるのです。何故なら、仲良しグループは弱いからです。攻撃性の高いグループは、仲良しなんかでは出来ないのです。

 作られた悪役なんてかわいそうと思う人もいますが、案外普通に行われています。主役でなくても、悪口を言うだけで片棒を担いでいることもあります。いじめで、苛めていたなんてきちんと当事者意識で考える人は多くいないのです。集団にして管理したい人がいるから、悪役を作ってもまとめたくなるのです。