知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

スポーツ人たちは礼に疎いの話

 大きな川の大きな河川敷に、テニスコートが何面も、野球場が何面も、サッカー場が何面もある運動公園には、自家用車で行って欲しいのですが、誰でもが所有したり都合よく乗せてもらえるとは限りません。ですから、土日などになるといきなり朝からバスが満員という事が起きてしまいます。お金があればタクシーという手もありますが、その川まで乗っても2000円を超えますし、私が行かなければならない橋の向こう側の目的地まで行くと3000円超えますからバスに乗るしかありません。始発の駅の段階でドアが閉まらないほど一杯ですから途中から乗るのはとても困難です。時間で言えば20分から30分程度ですから我慢の限界を超えるというほどではありませんが、彼らが降りてほっとしながら通過する橋の上から見える河川敷には、それぞれのコートや競技場の周りには車がずらりと並んでいます。こんな広い運動公園なのだから、土日とか大会があるときには増便するか有料の送迎バスでも出せばいいのにと一人ぶつぶつ言ってしまうぐらいひどい状態です。広い駐車場もあるのですから、レンタカーを借りたっていいのにとまで思ってしまいます。そこまで他人の行動に口出ししたくなるのは、乗り込んでくる彼らの礼には程遠い行動に怒っているからにほかなりません。若い仲間が群れになったら騒々しいというのは常識ではありますし、勝敗にかかわる試合を前にしたり、試合が終わったりしていれば、一段と喧騒が高まったとしても大人なら大目に見てもいいのではないかというのももっともな話です。が、施設がでかい割には、交通の利便性が低く少ない本数の満員のバスの中に、バスに乗っている人はと言うとほぼお揃いの運動着や衣装で、背中だけでなく名前を明示している大学生達がほとんどですからもう少し礼を考えるべきだと思うのです。夏場は水タンクを持ち、運動道具や着替えなのか大きなバックを持って乗り込んできます。そこにも、大学の名前が入っていたりしているのです。大学は明示できるのですから、その喧騒が礼を逸しているとは自覚していないのかというとそうではありません。ただ混んでいるバスの中なら仕方のないことですが、皆が話してうるさいから会話もとんでもなく大声となっているのです。仕方がないから側にいる学生に「どこの学校だ」と敢て聞くと、「すみません。うるさかったですか」と返ってきます。一方、学生じゃないというから、どこの会社だと聞くと答えません。名も名乗れない会社なのか。と問われても、名乗ることはありません。そうです。彼らはバスの中では静かにしているべきだということぐらい知っているのです。最近の若者ですから、みんなスマホを所持しているのでしょうから、スマホに心血注いで何も話さないでいてくれたならただの込んでいるバスで済むのです。知っているのに大声で話しているし中にはマスクもあごにしているのです。スポーツは、ルール違反すれすれの事をしてでも勝てば官軍です。勝たなければ正々堂々なんて言っても所詮遠吠えにもなりません。だから、スポーツをやっている人たちは、ルールを知っていても減点されるような場面でないと平気でルールを踏みにじるのです。今では聞かなくなったスポーツマンシップなどと言う言葉がありますが、ルールに基づいて行動するというのは法治国家の基本ですから、スポーツマンは身近にルールを意識しているのでその習慣が社会生活にも反映されると言って自慢していた体育教師がいました。さらに、外国に向けてサムライなどとマスコミがアピールすることもあります。今このバスに乗っている学生の誰かはやがて世界の舞台に立つほどの人かもしれません。ですが、ルールを知っていながら実践できないスポーツ人やサムライの卵なんか恥を知れと言いたいのです。彼らが乗り込んでくると、正にゲージの中の採卵鶏のようにうるさくなるのです。たぶん一人一人だったら、スマホで過ごせるのでしょうが群れになった途端に大騒ぎになって周りのことなど気にも留めません。ルールギリギリは社会ではよくあることですし、わかっちゃいるけど止められないというほど試合という環境で気分の高揚があるのでしょうが、バス滞在中の時間は、長くて30分程度です。それぐらい我慢もできない程度のチームですから学校の名前も隠して、スポーツをやっていることも隠して大騒ぎすればいいのです。どうせスポーツ人たちは礼に疎く、恥を知らないのですから。