知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

耳にタコのうんざりする保健指導の話

 年に一度の検診がありますが、もう少しデーターを集めようとお金が掛かりますが、年齢も高いので人間ドックの方を選んで連続して同じ病院で受診しています。今回は、胃の検査バリウムは右向け、上向け、三回転しろと言われるだけでなく、逆さま状態になったりと年寄りには大変なので、なにもしなくていい胃カメラを選択してみました。が、これが大失敗。ゼリー状の液体を喉に溜めて麻酔をするのですが、嘔吐には何とも効き目がありませんでした。カメラを入れた時から下っ腹から来る嘔吐の津波に襲われて、近年流したこともないぐらい悲しくもないのに涙がボロボロ。口はマウスピースを咥えていますから話すことは出来ず、ただただ涎が、だらだらという状態。目の前に液晶パネルが置かれているので胃カメラが入っていくのが鮮明に見えるのですから大腸検査の時のようにじっくりと鑑賞にふけりたかったのですが、カメラが動くたびに、胃からではなく、大腸からの如く全身を使ってグッゲッゲッゲゲーと吐き気がやってきます。看護師は、肩の力を抜いて、といたって冷静に言っているのですが、こっちはそれでも大げさなのかなと恥ずかしい気持ちで何とかここは我慢しようとするのですが、何せ体は言うことを聞いてくれない。本気で、もういい止めてクレーと全身で訴えてみましたし、目つきはもっと懇願した目立ったはずですが、胃カメラに集中している医師には、全く伝わることもなく、涙と涎をダダ漏れさせながら、グッゲゲッゲゲーとやっていると、再び看護師に動くと機械が壊れちゃいますから動かないでくださいときっと優しい声だったのですが、尚更に緊張してしまいましたから、力を抜いてと肩を摩られても息絶え絶えでした。そうこうしているうちに、ポリープの生検を取ったので終わりかと期待していたのに、再び看護師が「少なくありませんか、もう少し」と言う声が聞こえた途端、グッゲッゲッゲゲーと大波の吐き気がやってきました。グゲッゲッゲゲーッとしている向こうで医師が「なんとか」と言っている言葉に、本当にすがりついてしまいました。胃カメラを抜いてくれるまでの哀願から抜けた途端に大後悔がやってきて、バリウムの方が良かった二度と駄目だと密かに叫びを繰り返しているのに、大人として、ペコペコと御礼を言いながら検査室を出る始末です。元々、自分の指を口に入れても、歯ブラシを入れても嘔吐しそうになるし、歯科治療で入れ歯を作ってもらい新品で調整したにもかかわらず、3分も持たずに嘔吐してしまうぐらいで、歯科医師から呆れられてこれ以上は治療できませんと断られた経験者でもあるのですから致し方ないとは思ってはいましたが、想像以上に疲れ果ててしまいました。

 そんな気持ちでしたから、その後の内科検診と保健指導では、口も体も自由だったのでついつい反発してしまいました。さすがに大学病院と感じる如く、血液検査から、頭部のМRĪ、腹部のエコー等々今日の検査の結果を男性の内科医は、画像に見せながら説明をしてくれます。そして言うのは、内臓脂肪と肥満、そして糖尿病の話。とにかく運動しないとだめだと言います。はっきりと運動はしませんと断言したうえで、言っていることはわかりますが、生活習慣を変える気などありませんと言うと、医師の沽券を傷つけられたかのように検診内容が如何に悪いか素人に分かるかと畳みかけてきます。半分言い合いになってきたので挑発的な言葉を止めて急に、ハイハイと言い出すと、流石に医師もこいつ聞いてやしないと思ったのか型どおりに戻るかの如く終了。にもかかわらず、最後の保健指導へ行くと、振出しへ戻って、検査値が悪いので、炭水化物を抑えて、朝食を食べて、運動して、と言い出すから自分の人生自由にやります、生活を変える気は全くありませんと言うと今度は、糖尿病になったなら失明とか両足切断とかになってからでは遅いと不安を煽ってきます。テレビの医学番組から、健康番組まで、疾病の怖さと不安をあれほどやっていても生活習慣を変えない人が多いから政府広報のように繰り返しやっていることのコピーのごとに指摘されてなるほどと生活習慣変える人がどれほどいると信じて話しているのかなと目の前の保健師さんが少し哀れに思えてきました。自分の人生のリスクを医療関係者と言えど疾病になる予測を語られたとしても現実に疾病ではないのだから身に染みるわけがないと思うのです。例えば善行を積まなければ地獄に落ちるとか、輪廻転生でダンゴムシになるとか脅されても嫌だとは思っても現実としては自分は免れるかもしれないという淡い期待の方を選択してしまうというのが普通だと思うのです。交通事故に合うかもしれないというリスクがあるから、運転には気を付けようとは思っても、運転を止めようという決断まではせずに、生活は現状維持が普通だと思うのです。わざわざ、人間ドックにいったのは現代の医学技術の範囲で、自分の体の状態の確認をしたいということであって、長生きのために行ったのではありません。私が、欲しいのは、検査結果としての数値であって、生活改善の指針ではありません。なぜなら、もし、疾病になっていたとするなら原因は、自業自得な生活にあることは自覚していますし、正に自己責任で手遅れなのだとも観念しているからです。運動をして、睡眠を十分とって、ストレスのかからない生活をしていたって、もう年齢的に限界は近づいていますし、取り返しは付かないのです。それに、健康にどれだけ気を付けると云ったって、食べ物一つをとっても、農薬や添加物、加工食品の毒入り食材しかない時代なのです。企業は、法内と説明しているのは、使用していないということではなく、少ないと言っているだけです。しかも、行政がお墨付きを与えている基準値そのものが、本当に正しいか誰もわからないのです。何せ人間の薬は、人間で多少実験しますが、農薬や添加物、放射能なんて動物実験までしか出来ません。ですから、行政の言っている基準が正しいかどうかの人体実験を現在実施中と言うのが実態です。蓄積と言うことを考えればいつ曖昧な基準値が体内で超えるかもしれないのです。この人類が初めて出会う高齢社会で、内科医も保健師も見たことのないことが現実には起きているのです。なんて話をしたかったのですが、内科医と保健師の、本題は、「このままだと、医療費の掛かる人間になる。だから医療費がかからない人間になるように努力しろ」と言うことなのでどうせすれ違いの話になるのでまたまた、ハイハイ人間になるとすぐに話は終わりました。でも言いたい、デブを見るたびに、疾病で脅して生活を変えろなんて話をしても、耳にタコのうんざりするほど聞いている内容で話したのでは、生活環変えないよと。