知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

駅のエレベーター荷物より人優先じゃないのの話

 駅のエレベーター、クイズで出せば、車いすは〇、杖付き老人〇、高齢者〇、乳母車〇、障がい者〇などと簡単に回答してくれそうですが、キャスター付きトランクを引く人はどうでしょうか。中には、両手で大きなキャスター付きトランクを引いて結果として乳母車が乗れないと言う事があっても先着順で動きません。中には、引っ張りながら走って無理矢理乗り込む人もいます。それだけではありません。背負ったならリック程度で済むような大きさの鞄のようなものにまでキャスターが付いている程度でも荷物を持っているのでと言う顔で乗り込みます。キャスターとハンドルがついたおしゃれな旅行カバンや、色合いがカラフルなトランクが一気に広がり、キャスターなしを探す方が困難なぐらいな状況になってきました。呼び方としては、キャリーケース、キャリーバッグとも言うのでしょうが、キャスターとハンドルがついた鞄は、体に密着している鞄とは違い、立てたり、引いたりしているだけで、一人分とまで行かなくても確実に場所取りとはなっています。エレベーターを活用すると言う事では、誰でもが使用できて当然だと思うのですが、駅のエレベーターは、列車の到着や発車時間に人が集中します。特に到着の列車の乗り換えにはキャスターの使用できない登らなければならない階段が多く、エレベーターの方が便利です。しかし、エレベーターは駅のホームに一台程度で一度に乗れるのも4~5人程度です。乳母車では2台乗れない場合も見られます。そんなエレベーターも入口と出口が違うというものが多くなっており、出口側に先に乗り込んで前を向いていれば後ろがどうなっていようとお構えなしに居られます。ですから、キャスター付きトランクを立てて本人と零点何人か分を確保したまま後ろに障がい者がいようと乳母車がいようと配慮することもないという事も発生しています。状況を見て、お先にどうぞと言って、次ぎに乗るぐらいの感覚ならお互い様ということでもいいのですが、キャスター付きトランクを引いていることが、エレベーターを利用できる条件をクリヤーしているという顔でいることには、疑問が残ります。それに、エレベーターが必要だと誰でも思う人は、エレベーターへたどり着くまでに時間が掛かります。キャスター付きトランクの人は足早に先着しますから、障害の人や高齢の人、乳母車の方が到着した時には、先にボタンを押して一番に並んでいて私が呼んだエレベーターぐらいの顔でいます。そして、我先に乗り込むのですが、聞かなくなったエチケットという感覚が必要なのではないかと思うのです。法律でもないルールでもない、マナーでもない、何となく譲る様な感覚の作法があってもいいと思うのです。作法というと堅苦しいので過去には、エチケットという言葉で表現したこともありますが、人と人の接点の潤滑油の様な対応も残しておくべきだと思うのです。エレベーターが必要な人は、他に代替するものがありませんが、キャスター付きトランクを引いている人には不便でもほかの方法があります。なのに、遠慮も配慮もなく、我先に乗り込み、背中を見せて知らんぷり、駅のエレベーターは荷物より人の方が優先だと思うのです。重い荷物を持って商売をしていた時代は既に遠く、貨物と人の分離は既に定着しています。ですから、客車に乗る人が持てる範囲は、いざとなっても自分が対応できる範囲が基本だと思うのです。まして、先を急ぐのなら、自分で持てばいいと思うのです。私は、見ての通り、荷物を持っているのだから障がい者と同等にエレベーターに乗るのは当たり前の様な顔は、少し違うと思うのです。乗るんだったら、一度周囲を見渡して、ゆとりある対応で乗るのが作法ではないかと思うのです。