知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

陥落そして遅れてる方がいいんじゃないの話

 国連の分担金が、中国に抜かれて3位に陥落したと、実に残念そうに報道している人たちがいました。そんな見栄を張っているような地位から陥落したっていいじゃないかと思うのです。どうせ、分担金払ったって国連の官僚たちの高給に消えてしまい、実際の実務ではちっとも成果を上げていないと私は思っています。二位と言われていた時だって拒否権があるわけでもなく、金あるんだから出せよと言われているだけで案外メリットはなかったと言えます。今の国連の原点では、日本は敗戦国であり、アメリカのふんどし担ぎでしかないことは誰もが知っていることです。韓国の方が事務総長をしていた時に、第2位の拠出金国なのに、どれだけいじめられたかを考えると、中国が代わってくれたことを喜んでもいいと思うのです。中には、そんな単純な問題ではなくて、国力というものはと言い出す人もいるでしょうが、それこそ覇権主義的話で国力という全体論見栄を張る必要などないと思うのです。例えば、これまでの国力では、アメリカとの地位協定一つ変えられず日本の空は戻ってこないうちに中国の軍事力の方が日本をはるかに超えていきました。ロシアと戦争してでも取り返すぞと脅しを掛けられないままにペコペコしても島の返還は実現していません。同盟国だと言って韓国に竹島は占領されています。外交は、難しいと専門家に任せろと言ってなんでも秘密にして外務省が手柄を立てたことなどありません。つまり、国力相当のことも出来ない外交では、国連に金だけ出している方が無駄て、世界の困っている国に無償援助した方が効果が上がるような気がするのです。順位が下がって身の丈にあった国連との関係が出来る方が適切だと思うのです。

 もう一つ、日本は中国に遅れていると繰り返し報道されている電子決済。遅れていていいではないか勝気に中国と比較して悔しがることはないと思うのです。電子決済が日常生活に浸透して、現金で買い物が出来なくなる方がひどい社会だと思うのです。なぜなら電子決済は、誰がいつ、どこで何を買ったかがすべて記録されるのですが、自分で管理できないばかりかその情報が誰にどのように見られ利用されるかさえ不明なのです。自分が買い物した店が分かれば、行動範囲もおのずと推測できます。レシートを常に誰かに提供していることと同じです。ネットに自分で提供した情報は自分で責任を持てばいいことですが、電子決済は生活のお金の流れがそのまま他人に管理されてしまうかもしれないのです。まして中国の様な管理社会では管理者にもってこいのシステムだからこそ進んでいるのであって危ない国のシステムに遅れていたってなんの問題もないと思うのです。スポーツでも経済でも、上位になると大げさに報道されますが、勝気になる必要など全くないと思うのです。

 日本人は、江戸の昔から番付という事に熱心であることは事実です。話題の提供としても、誇らしさの意味でも、番付は根強い人気力があります。ですから島国論を言っている人までもが、県民ランクに反応しますし、自分が知らなかった程度のことでも地元が一番となるとなんとなく笑顔になってしまいます。バラエティーならそれでもいいのですが、報道で番付に一喜一憂したり感情を込めることは適切だとは思わないのです。これからの時代グローバル評価の中での番付に拘るよりも、わが道を行く姿勢で実務を大切にすべきだと思うのです。