知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

微生物・細菌との暮らしの話

 テレビで、まな板の雑菌や浴槽の雑菌がひどいと培養したシャーレを持ち出すと言う事があります。まな板だけで無く、培養すれば菌があったと言う事は証明できますが培養して増殖させたものを見せるのは実態とはかけ離れた過剰宣伝です。日本はとてもきれいになりました。江戸末期に来た外国人が、江戸の町は「うんこくさい」と言ったそうですが、それは人糞を畑に撒いていたからです。実際50年ぐらい前までは、人糞を肥料としていましたから、寄生虫の回虫やサナダムシがいるので生野菜を食べる習慣も無かったし、学校では検便がずっと行われていました。ではその時代は汚くひどい時代だったかというと抗原抗体という人間の免疫と云う事で考えると必ずしも正しいとは言えないと思うのです。確かにハエが多く飛びハエ取り器が必需品で、ハエやネズミが原因で疾病となって仕舞うと云う事も沢山ありました。だから衛生状態をよくすると言うことは大切なことです。ところが、こんなにきれいになったという今日でも微生物や細菌は今でもどこにでもいるだけでなく、ウイルスを含めて解明されていない微生物や細菌は限りなく存在しています。

 視覚で確認出来るハエやネズミは見えなくなりましたが除菌なんて思うほど本当は出来ていません。今発病しないのは免疫を持っているからと言う事も再検討しなければならないと思うのです。人間の体の中にも細菌や微生物ウイルスが住んでいて守ってくれています。無菌か一番みたいな排除だけの方法には限界があります。もう少し取り込む手法を生活の中に生かせたほうが人体は強くなると思うのです