知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

猿山にボスざるはいない話

 人は、動物の生態を説明する時に、人間社会のどこに類似しているかで説明しようとします。その為、誤った説明が沢山あって、その動物を誤解していると言うこともみられます。有名なのが、猿山のボスざるです。猿の社会にも上下関係があると説明することで人間社会と比較したり、ボスの交代がニュースになったり、第2位だとか第3位だとか説明したりしていました。しかし、そんな人間社会のような上下関係は本当は無かったことがだんだんに分かってきています。人間が一番と考えるから、類似していることを誉める様な感覚になります。人間の生態や思考とは、全く関係なく、むしろ独自の生き方があるのです。だから、女王蟻とか、ハーレムなど誤解された生態によって虚像が実態のようになってしまったことは多く、それによって絶滅した種もあるのです。

 人間に少しでも近づいた行動をすることを探すことが、評価になるという発想は集団行動でみんなと同じ行動をすることが安全で安心だと思うことと同じなのです。