知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

正座の誤解

 正しい座り方と書くから正座などと誤解している人がいるかも知れません。今で言う座り方を正座と言い出したのは、明治以降です。この様な座り方が正式などとしているのは日本ぐらいで、この座り方は人間機能としても正しくありません。だから、体罰で長時間正座させたなんてことになったり、土下座するための姿勢なのです。過去の座り方はあぐら座が基本です。よくある肖像画でも正装であぐらか、足裏を合わせるなどがありますが、正座の肖像画や像などには殆どお目にかかれません。お茶の千利休も正座していないというのも事実のようです。武将は、あぐら座です。相手と対峙しているときに正座であればいきなり切られますが、あぐら座では切りつけるのに時間が掛かります。江戸城では刀は持ち込められなかっただけです。

 この様に、礼儀作法としてさもさもの規制を受けているようなことでも、その時の都合で勝手に作られて社会の常識とすり替えられていることは一杯あるのです。勝手に誤解していることで、自己規制している事が多くあります。戦う必要はありませんが、知っていると自分なりの行動が可能です。