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知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

パラリンピックの貧富の差の話

    パラリンピックを否定するつもりはありませんし、参加するために努力している関係者の方を非難するつもりはありません。しかし、パラリンピックの、貧富の差はどんどん開いていることも考えて欲しいと思うのです。今日のスポーツは、どうしても設備や器具、道具が大きな条件となっています。典型的な事例が早く泳げる水着が禁止となったことです。スポーツメーカーは商売ですから、より早く、より高く、より強くを実現する商品の開発に大変な資金をつぎこんでいますから、その資金の回収と利益の確保は当然のこととされています。走者の靴一つにも多大な資金が投入されて開発を争っています。時には、会社が一人の選手に専属の職人として派遣されているなどということも、放送されたりもします。つまり、スポーツは商業化された興業並みになっていますから、設備、器具、道具、監督、技能者、トレーナー等々、多大な資金が必要で、その資金が継続的に集められるチームが結局は強いということになっています。その、スポーツの条件が、パラリンピックにも押し寄せていて、勝利至上主義の中、お金があるところが結局は勝てるところとなってしまっています。

 例えば、最近の広告などでは車いすが5万円もせずに手に入るようになっていますが、車いすバスケットの車いすは、使う選手に合わせて、オーダーメイドでつくるために、1台30万~40万円すると言われています。車いす同士がぶつかり合う、激しい動きを支える消耗品のタイヤは、既製品なのに、左右の2本セットで10万円を超えるというのです。車いす自体の消耗も大きく、一台買えば何年も使用できるなんてことはありません。同様に義足もスタンダードで40万円前後といわれ、機能のよい、空圧や油圧シリンダーの動きをマイコンで制御した、スプリング機能が高い特殊な合金が使われていたりすると、何百万ということも珍しくありません。身体障がいの方が、生活で使用する補装具は、細かい設定条件はありますが一割負担程度でほとんどが公費で賄え、月額上限も4万円以下です。しかし、スポーツ用やレジャー専用の義足などは自治体で基準が違うこともありますが自己負担となります。世界には、まだ日本で認可されていない200万円、300万円以上する高機能な膝継手もあるそうです。車いすマラソンに使用する車いすは、アルミ・チタン・炭素繊維強化プラッチックと最新の素材による開発が進められていて、日本のホンダやドイツのBMWなどの車メーカーが参加していると言う事です。当然この恩恵に得られるのは実は世界では一部の人でしか無いのです。身体障害者にとって補装具は身体の一部でありますが、その補装具には国による貧富の差が著しく繁栄されてしまうのです。日常生活の車いすさえ手に入らず困っている人が現実には多くいる中で、何十万もするスポーツ用の義足や車いすを手に入れられる人は実は世界では限られているのです。パラリンピックというスポーツには、補装具という機具の品質の差が障害以上に大きくなってきていると言えるのです。誰もが同じ道具を使用するのではない障がい者スポーツでは、残念なことに、それぞれのお国や資金提供の差によって道具の性能は著しく違い、その差で勝敗が決まってしまうことも実は多いということなのです。