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知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

喫煙は中毒症状の身近な事例の話

 喫煙は、身近な中毒症状の実例と言えます。中毒症状は、疾病ですから疾病状態の人に日常では接することはありません。また、中毒になっている人が、自分が中毒と言う事はありませんし、外観からでは分かりません。ところがニコチン中毒者は、人前での喫煙という行動によつて中毒者である事を見せてくれます。では、中毒症状とは何かというと、外部からの刺激により脳の報酬系を刺激し、幸福感や高揚感を、体内の変化として起動させる行為を繰り返し得たいとして自ら行動することだといえます。ですから、外部刺激を自己コントロール出来ている状態により、症状の程度は違います。もう一つ特徴的なのは、中毒者は中毒を否定し言い訳を言う事です。例えば、喫煙者は、喫煙のメリットとして、ストレス解消、集中力が上がる、喫煙者同士は打ち解けて話しやすい、暇な時間に有効、休憩などメリハリがはっきりしている、リラックスできる等々述べて、中毒で止められないことを自己弁護します。しかし、ストレス解消や集中力など外部刺激が無ければ自力で出来なくなっているならそれは中毒症状を述べていることだとは気がついていません。ところがニコチン中毒のように、明確な事では無く気づかない中毒症状という物は実際存在します。中毒という症状から、視点を変えて見ると、飽きずに繰り返し摂取したくなる物には麻薬などと同じ作用の成分が含まれているからだ゛と言う事がわかります。幻覚的症状にならないだけで繰り返し食べたいというものには、パンもあります。小麦に含まれるグルテンは、消化の過程で、ポリペプチド混合物と言う高分子化合物に分解されて脳に侵入し、モルヒネ受容体に結びつくことで、痲薬様作用を起こしますし、小麦のセロトニン(幸せホルモン)を分泌したり、空腹中枢を刺激したりする作用があると言われています。つまり、食べ物であっても繰り返し食べたくなるものには、中毒となる何かが含まれているのです。特にチーズに多く含まれるカゼインというたんぱく質の一種は体内で消化される過程で麻薬成分と同じ効果を持つ物質を生成するので、食物依存症を起こしやすい食品であるという報告もあります。そう言う意味では、お砂糖、油、うま味調味料を混ぜ合わせた食品の殆どが、中毒症状を起こさせています。チョコレート、ポテトチップス等々食べたくなる、食べ出したら止まらないという食品は、法による個々の物質は微量と言いながら総量では、十分に効果を上げるだけの分量に達しています。飲料でも、コーヒーや紅茶・緑茶にも、カフェインという中毒物質はあります。その他の食物による中毒物質は沢山ありますから、ニコチン中毒者が居直って、人に迷惑掛けなければ良いでは無いかと言い出すと、納得してしまう人もいます。酒だって、みんなで楽しく飲めればアルコール中毒とは言わないし、小遣いのうちで楽しんでいればパチンコだって中毒とは言わないとも言います。そんなことが中毒なら人に迷惑を掛けずに自分の趣味に拘っている人も中毒となって仕舞うとも言います。

 だから、もう一度中毒症状とは何かを考えて見ると、疾病としての症状ではなく、その結果その人に起きている変化が中毒の本質では無いかと思うのです。それは「感覚が鈍感」になると言う事です。自分の中毒となっていることに寛容でニコチン中毒のようにメリットを探そうとし、同じ中毒者は仲が良いとまで言い、ニコチン中毒ではない人はどう感じるかという視点でものを考えようとしなくなります。人間は、自分の関与していることに、好意を抱き、擁護する一方避難する人に反発しますが、中毒者はその度合いが人に迷惑を掛けている段階まで行っても認めないし、その程度は問題では無いと、自分の中毒症状の事項に関して「鈍感」になっていきます。つまり、中毒というのは、「感覚がマヒし、自分の感性を鈍感にする行為」なのです。そして、中毒は少しずつ悪化して、人に迷惑を掛けていることにさえ気づかなくなることなのです。喫煙者を身近に観察すれば分かることです。