知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

目詰まりがやってくるの話

   浄水器が流行ったり、天然水が流行ったりするのは、水が人工的に生産された化学物質によって汚染されているのではないかと考えている人が多いからです。しかし、現実には水は地球規模で循環していますから、その一部だけが綺麗でも効果は見込めません。何故なら、汚染された雨によって得られた水を利用しなければ生産できない野菜を食べなければなりませんし、汚染された海で育った魚介を食べなければならないなど、摂取する全ての原点に関わって浄化することは出来ないからです。代表的な化学物質が何とかppM以下なので大丈夫などと単品としての説明は良く聞かれますが、総合としてどれほど汚染されているかは絶対に発表されません。しかも、基準値以下だから大丈夫と言う根拠もそれほど科学的では無いのです。何故なら対象の化学物質での事故でもあれば多少の確証はできますが、人間に対しての毒性を人間で実験することは出来ませんし、類猿人での実験も今では出来ませんから、小動物実験の結果から推測しているに過ぎないからです。だから、その化学物質を人間が摂取した場合にどのように身体に吸収されるのか、どの程度蓄積されるのか、どのようになったら毒性が見られるかなども全部推測に過ぎず、特に脳への影響や免疫などの機能への影響に関しては全く検証されてはいないのです。病気になった人が出てきたときに初めて毒性が証明されるのです。また基準値も国によって違うことを見れば、数値が如何に根拠が薄いかを証明できます。それでも被害者が出ていないのだから基準は安全だと思っている人がいるかも知れませんが、逆で人間の肉体は一方で忍耐強く我慢強いと言う事を証明しているに過ぎないのです。つまり全員が生体実験されていると言う事でもあるのです。医学が進歩するほど、病気が多いと言うことも考慮に入れてみればわかることです。だから、浄水しようと浄水器が流行るのですが、一般浄水器は、活性炭やろ材を組み合わせても、5%-20%しか浄化できないと言われています。その中の、活性炭には、バイ菌の繁殖を防ぐため、銀が使用されていることはあまり知られていません。銀は塩素やハロゲン化合物と反応し、銀イオンとなって、水中に溶け出すことで、殺菌剤となるのですが、水に溶けた銀イオンの毒性は水銀の毒性と同じと言われています。つまり、活性炭を守っているのは銀イオンという化学物質で毒性があるのです。特に熱を加えると銀が出てきます。しかし、そんなことは商品には、どこにも書かれていません。また、小さな穴の開いたろ過膜に水を通すフィルター方式、中空糸膜とかセラミックなど有名な物もあります。中空糸膜は、繊維に無数の細かい気孔が開いている糸のような素材、セラミックは、とても小さな穴が無数に開いている素材で、かなり性能が向上しています。その素材の、フィルターを重ねたりしていますが、小さな穴で、キャッチした不純物はその後どうなるかの説明はありません。実際は、キャッチしても渡す相手がいないのですから、溜め込むだけなのです。そして溜め込みすぎれば詰まるだけなのです。汚染物質で詰まってくれば、キャッチできないだけでなく、既に溜め込んだ物さえも手放してしまうということは説明されません。それは、逆浸透膜方式だろうと、なんであろうと、おなじで、新品でもすぐに劣化するし、目詰まりを起こすということです。

 鉛は、水道水を運ぶ水道管に多く使われていましたが、鉛中毒と言う恐ろしい病気が発症する危険物質だと言う事で、ずっと安全と説明されてきましたが、今は法律で禁止されています。でも危険だと言いながら、法律で禁止したのは、新規がだめと言うだけで、既に埋設した物が違反だとは言わないのです。結果、未だに25%程度は鉛管が使用しされています。鉛の性質として、水に溶けやすく、体に入ると出ていかず溜まるという最悪の物質ですが、浄水器で除去は出来ません。浄水器を使用しても、一部を止めることが出来ても、すり抜けてしまう汚染物質は多数あるのです。つまり、新陳代謝という自浄作用がなければ、どんな性能のフィルターでも浄化は困難なのです。そして、一部だけにフィルターを付けても全体が汚染されていたなら、簡単に目詰まりしてしまうのです。泥水を綺麗にすることと化学物質で見えない汚染されている水を綺麗にすることは全く違うのです。目詰まりして何も濾過していない水を、濾過していると思い込んでいると、後々気づいたときには残念ながらという結果に驚くことになりかねません。