知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

尾木教授もこの程度かの話

 尾木教授のゼミ生が死んだことで、尾木教授は、「宝物を奪われた」と悲しんだと報道されました。教育評論家としても、テレビに出ている有名人としても、悪口をいったり人を非難しなかったことはわかりますが、教育者としては違うのでは無いかと感じました。大学のゼミ生は、教師とは交流が強く、私的な環境も若干ですが知ることがあります。だから、スキーなんかに行くことも聞いていたことはあったと思うのです。そんなとき、大人として、「安物買いの銭失い」程度は教えられたと思うのです。社会へ出る前の学生に、「安いものは品質が落ちるので、買ったときは得をしたように感じるが、すぐに壊れて使い物にならなくなるから、結局は高い買い物をすることになるということ」ぐらいは伝えられたと思うのです。もし、自分が関わっていなければ、「安かろう悪かろう」が社会には多く存在し、詐欺まがいに学生が引っかかることをとくとくと話していたと思われるのです。日本は、水と安全をただと思っているなんてことを何度も言っていたと思うのです。リスク管理として、Cheapest is dearest.(一番安いのが一番高い)と言う事を他人事なら話していたと思うのです。

 当事者になったとき、尾木教授も自分が教えられなかったことを話すのでは無く、悲しみだけを話したとき、結局は部外者なんだなと感じます。親が思うことは、金だしてやれば良かったと言う悲しみ以上の後悔だと思うのです。若い人が、安全を担保に格安ツアーを買うことを止めない限り、格安ツアーは続くと思うのです。バイトの金しか無くても、万が一の安全は買わなければならないことを教えられなかったのかなと思うのです。学生がバイト先などでも苦労しているなか、大人は、もっと真剣に「金」にまつわる汚さを話すべきだと思うし、教育者は、安物は割高につくと教えるべきだと思うのです。