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知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

逃げることから自己防衛を

 心理というのは、個人の意識や性格や個性と言うものが対人関係や環境・社会の中でどのように表出されているかを分析したものですが、現代の対人関係ではとても自己防衛のための防御アイテムとはならなくなりました。個人がどんなに自分の心を解析しても今の対人関係の無意識のトゲは防ぎようが無くなっています。その根底には、明治以来始まった体育と商業化されたスポーツにあると私は考えています。人と人を戦わせて鑑賞して興奮するという感覚は本来人間にはありませんでした。勝つこと負けることに無意識に反応する様な根底の意識がこんなに深く潜在化したのも今日の要素の一つです。ひどいときには、人生に負けるななどと励ます人までいます。戦う事を専念する武道でも、戦略でも、玉砕よりいかに上手に撤退し、少しでも早く防御体勢へ入れるかがもっとも重要な戦いとしています。つまり、無駄な戦いはせずに逃げることは戦う事より重要なのです。人生だけで無く仕事や生活のあらゆる事を戦いだとして、負けるな負けるなと、云う事はただの玉砕主義に過ぎません。

 戦うには自己防衛力を持っていなければなりません。しかし、今日の対人関係は、個人の努力だけでは困難な状況になっているのです。勇気付けされようと、課題を整理されようと目的に目を向けようと、自分をどんなに分析しようとそんなことでは解決できないのです。今は、まず逃げることを学ぶべきです。