知ったかぶりの話し

知ってるつもりの思い込みの感覚に、非常識な横やりを入れて覧る試みです

合唱の顔の話

 合唱コンクールのテレビを見ていると独特の顔で、同じような動作で歌う状態を見て違和感を持つ人は多いと思うのです。この形にはそれなりの意味もあるでしょうし技法の一つなのかも知れません。確かに、音楽家と云われる人の演奏スタイルは独特で、素人には判らないと言われればその通りかも知れません。一方、江戸時代から続いている和菓子店などの製造現場には、電動の機械が適当に使われています。伝統の製造方法と云いながら江戸時代のままではありません。伝統として守りたいものは固執しても手段や方法では時代を受け入れています。適応しています。合唱の独特の顔は指導者の教えに従っているからなのでしょうが、誰もが音楽家になるのでは無いのですからもっと見ていて楽しいんだな、好きなんだなと云う思いが伝わってくることも裾野を広げていくことだと思うのです。

 みんなが賛成では無くても、みんなが理解している、みんなが良いなと感じる方法や手段で目的を達成すると云う事の試行も指導者の努めと思うのです。指導者には、生徒以上の研鑽が、コンクールで勝つことよりも求められていることだと思うのです。